ビジョン/ミッション定着で売上2倍?!驚きの仕組み ~米調査会社のレポート(※)によると、「ビジョン/ミッション/バリュー」が定着している企業はそうでない企業よりも売上が2倍、利益率は2.5倍となる結果が出ている。
さらに、社員定着率が87%アップする報告もあり、「ビジョン/ミッション」を根付かせることは売上にもリテンションにも直結する重要な戦略となるだろう。
「ビジョン/ミッション」をチームに肚落ちさせ日々の行動を変化させる手法について、弊社代表カルロ・ラポルタに聞いた。

ビジョン/ミッションが浸透することで本当に売り上げや利益率が変わるのでしょうか?

カルロ・ラポルタ(以下CLP):
本連載Vol.03にて、「ビジョン」「ミッション」「バリュー」がそれぞれどのような役割を果たし、リンクしているかという話をしました。今回は、この「ビジョン/ミッション」の納得感がチームの日々の行動にどのように関わるか。

ハーバード大学のロバートカプラン教授の調査によると、自分の会社の「ビジョン/ミッション」を「言えて」「理解している」そして「それを日常的な行動に落とせる」社員は調査した全体のたった7%だったそうです。これは、「どういう効果のために自分が仕事をしているか」「自分の業務が会社全体の何にインパクトするか」見えていないで日常業務に取り組んでいるメンバーが少なくない、ということです。
このような状態で日々の業務にあたると、目的に対するブレや無駄が増えてきます。コミュニケーションの質も落ち、パフォーマンスは上がりづらいです。また、自分の行動が自社のためになっているか意識できないため、自分で考え行動する源となる“内発的モチベーション”が起きづらい環境と言えます。売上/利益率を上げるにあたり、「ビジョン/ミッション」を肚落ちしていない状態は大きなハードルであることがご理解いただけると思います。

日本の企業は「ビジョン/ミッション」の浸透はどのような状態でしょうか?

弊社が伴走している企業さまでも、プロジェクトを開始する前のインタビューにおいては、自分の会社の「ビジョン/ミッション」を完璧ではないにしても「言える」社員の割合はだいたい10%くらいです。それに加え、「腑に落ちて、どういう行動を取ればいいか理解している」というところまでいくと全社員の5%が最大でした。

これは経営者やマネージャーにとっては大きな問題です。

そのひとつ目の理由は「ミレニアル~Z世代」と言われる35歳以下の世代の行動原理です。
この世代は給料という条件はもちろん、自分の企業のバリュー、つまり社会に対する貢献の仕方を大事にしているので、「給料はある程度でいいので自分の仕事が社会のためになることを感じたい」と言います。つまり、それが彼ら/彼女らの“内発的モチベーション”となるわけなのです。
「ビジョン/ミッション」が腑に落ちていない・日々の行動に活かせていない状態は “内発的モチベーション”が起きづらい環境である、ということです。

そして、実はこういった考え方は、このミレニアル~Z世代だけのものではありません。
35歳よりも上の世代の方々でも、50%以上が「給料よりも社会的意義を大事にする」という調査もあります。(※デロイト・トーマツ調べ)

繰り返しになりますが、つまり、「ビジョン/ミッション」の肚落ちは、自ら考え行動する源となる“内発的モチベーション”につながっているということなのです。

“内発的モチベーション”が低いままだとどういったことが起こりますか?

売上が下がり、利益率が低くなります。
冒頭でもお話した通り、ビジョンとミッションが浸透しており、そのモチベーションが企業利益に関係していることを理解している企業は、そうではない企業の2倍の売り上げ、2.5倍の利益率だそうです。
※10 shock stats about Employee Engagement By Martin Luenendonk 2019

これは大きいですよね。

チームメンバーに「ビジョン/ミッション」を肚落ちさせる。これだけのことで、実績が変わってくるのです。これに加えて、日本の場合も「ビジョン/ミッション」が日々の行動に活かせているチームはリテンションがアップします。
機会損失にならないよう、「ビジョン/ミッション」の見直し、メンバーへの浸透を行う必要性が分かっていただけると思います。

それでは、自社の「ビジョン/ミッション」をメンバーに肚落ちさせるにはどうすればいいのでしょうか?

「ビジョン/ミッション」の重要性をメンバーにどうやって理解してもらうか、私たちは社員の皆さんを巻き込んで、そして私たちも現場に徹底伴走して創り上げていくMpowered独自の手法をとっています。当然、部署ごと・課ごとに業務が違うわけですから部署間のバランスも必要です。どのように企業としての統一感を持ちながら、それぞれの持ち場に合わせれば良いか。
お仕着せではなく、私たちが現場目線で一緒に創り上げることで、納得感のある「ビジョン/ミッション」の完成までを徹底的に伴走します。

Step1
現状把握
Step2
「ビジョン/ミッション」のあるべき姿の確認
Step3
「ビジョン/ミッション」と日常業務
Step4
「目標設定」
Step5
「実行プランの策定」

このような5つのステップを経て、チームメンバーに響く「ビジョン/ミッション」の構築に、きめ細やかなアプローチをご提供します。

大切なのは、上層部から与えられたお仕着せではなく、「マイベイビー化」された、自分のものになった「ビジョン/ミッション」であることです。
これにより、目指すゴールが明確となり、日々の行動の変化が現れるのです。私たちは、常に現場目線を大切に、額に飾った「ビジョン/ミッション」にならないことを念頭にお客さまとの徹底伴走をいたします。

「ビジョン/ミッション」と日々の行動については、定期的に開催しているセミナーでもお話しております。ぜひご参加ください。